公開質問
総選挙の際、主要政党に学校教育政策についての公開質問を行い、回答を公開しています。
2026年総選挙
◆2026総選挙 学校教育政策に関する公開質問に対する回答

◆衆議院選挙に際しての学校教育に関する貴党の政策について(質問)
私たちは、2004年以来、全国の教育条件改善について調査活動や政策提言活動を続けてきました。その活動の一環として、総選挙時に、各党に公開質問への回答をお願いしてまいりました。今回の選挙につきましても、各政党の教育政策に大きな関心を持っています。つきましては、以下の点に関する貴党の政策をお聞かせ頂きたいと存じます。
第一に、学級編制標準の改善についてです。2025年度に小学校35人学級制が完了し、2026年度からは中学校において段階的に実施される見通しです。しかし、OECDなどの調査によれば、日本の学級規模はまだまだ「少人数」というレベルではなく、私たちは、中学・高等学校において一刻も早く35人学級を実施するとともに、さらに少人数の学級編制へと拡充することが必要だと考えています。
第二に、教職員定数増についてです。「働き方改革」の推進にも関わらず、教員の長時間過密労働が深刻化し、休職者や早期退職者が増加して、代替教員が見つからず欠員となるケースが相次いでいます。私たちは、教育現場の実態に見合った教職員定数の増員が何よりも重要だと考えており、教員の担当する授業負担軽減を図るために、教員定数算定の係数である義務標準法「乗ずる数」、高校標準法「除すべき数」の改善を行い、正規教員で基礎定数を抜本的に増やすことが必要と考えています。
第三に、学校教育に関する私費負担軽減についてです。私たちは、給食費や高等学校授業料の「無償化」政策が進められようとしていることを基本的に歓迎します。しかし、自治体への財政保障や制度の設計によっては、自治体間の格差を拡大し、給食の内容が貧弱化し、入学者の定員割れ、経営難や統廃合を加速化させることになるのではないかと危惧しています。国の責任においてしっかりとした財政保障を行い、全ての子どもたちに豊かな教育を保障する制度設計が求められていると考えます。
第四に、教職員の労働条件改善の問題です。深刻な教員未配置の原因は複合的ですが、特に、教職員の長時間過密労働が「ブラック」だとする言説が教職忌避を助長しているのを感じます。なかでも、多くの教職員に休憩時間が実質的に付与されていない状態にあること、給特法の規定により、公立学校教員には時間外労働手当(残業代)を支給されず、36協定が結べないとする労働基準法運用が、長時間過密労働を常態化させ、「ブラック」言説を補強してしまっていると考えています。教職員の労働条件は、子どもたちの教育条件であり、教育の質向上のためにも、早急な改善が求められます。
これらの問題に関わる下記の質問にご回答をお願いいたします。賛否を明らかにしていただくとともに、その理由を200字程度でご回答ください。ご回答の内容は、当会のホームページに掲載するほか、この取り組みに賛同いただいている個人、団体、サークルにお知らせし、拡散する予定です。
質問事項
① 小中学校に続き、2029年度より高等学校における35人学級編制を実施することについて
② 将来的に小学校~高等学校の学級定数を30人等へ、さらに少人数にすることについて
③ 義務標準法「乗ずる数」、高校標準法「除すべき数」の改善等によって教職員の基礎定数を増やすことについて
④ 就学前教育から高等教育までの教育費無償を目指し、教育費私費負担(授業料、給食費等)を減らすために、国によるしっかりとした財政保障と制度において取り組むことについて
⑤ 学校の教職員が、労働基準法に定められた休憩時間を実質的に付与されていない実態を改善することについて
⑥ 給特法の規定により、公立学校の教員には時間外労働手当(残業代)が支給されず、36協定を締結できないという労働基準法の運用がなされている実態を改善することについて
各党の回答(回答順に掲載)
▼国民民主党の回答
▼日本維新の会の回答
▼れいわ新選組の回答
▼中道改革連合の回答
▼日本共産党の回答
▼自由民主党の回答
※参政党、日本保守党、社会民主党、チームみらいからは回答がありませんでした。
団体・政党・議員などへの政策提言活動
| 日付 | 場所 | 提言先 | 内容 |
| 2025.4.25 | 国会議員会館 | 立憲民主党 | 松下玲子衆議院議員に対し、「乗ずる数改善による教員基礎定数増」を求める陳情 |
| 2025.3.10. | 国会議員会館 | 立憲民主党・日本共産党・れいわ新撰組 | ①立憲民主党 宮川伸衆議院議員、安藤じゅん子衆議院議員、②日本共産党 吉良よし子参議院議員の加藤昭宏秘書、山田寛太秘書、③れいわ新選組政審議会事務局の村上篤直さん、中田安彦さんに、「乗ずる数改善による教員基礎定数増」を求める陳情 |
| 2024.2.10 | 水戸市 | 自由民主党 | 調べる会が共催した「これからの教育を考える会」にメッセージをお寄せいただいたみなさま(五十音順 敬称略)・加藤明良(参議院議員 〈自民党〉)・国光あやの(衆議院議員 〈自民党〉)・上月良佑(経済産業副大臣 参議院議員 〈自民党〉)・田所嘉徳(衆議院議員 〈自民党〉)・永岡圭子(衆議院議員 前文部科学大臣 〈自民党〉)・額賀福志郎(衆議院議長 〈自民党〉) |
| 2023.8.10 | 参議院議員会館 | 日本共産党 | 吉良よし子参議院議員秘書と教職員定数増について懇談 |
| 2023.3.15 | 土佐町 | 地方議会 | 高知県土佐町議会で『学校における教員不足と長時間過密労働解消のために、基礎定数改善による正規教員増を求める意見書』が全会一致で採択 以降、秋田、北海道等の地方議会で採択続く |
| 2023.3.6 | 郵便 | 主要6政党 | 主要6政党に「「学校における教員不足と長時間過密労働解消のために、基礎定数改善による正規教員増を求める意見書」案を送付 |
| 2023.2.17 | 衆議院議員第2会館 | 公明党 | 教育の明日を考える会と共同で公明党国会議員4名と教職員定数増について懇談、3月10日 山﨑正恭衆議院議員(公明)が衆議院文部科学委員会で授業持ちコマを減らし正規教員増を求める質問 |
| 2023.2.2 | オンライン | れいわ新選組 | 大石あき子衆議院議員秘書と教職員定数について懇談、2月6日、8日 大石あき子衆議院議員(れいわ新選組)が衆議院予算委員会で教職員定数増を求めて文科大臣、総理大臣に質問 |
| 2023.1.25 | オンライン | 全日本教職員組合 | 全教役員3名と来年度文科省予算案、給特法見直し等に関してオンラインで研究懇談 |
| 2022.10.14 | 衆議院第2議員会館 | れいわ新撰組 | れいわ新選組教育政策担当者と懇談 |
| 2022.9.16 | オンライン | 日本共産党 | 吉良よし子参議院議員秘書と文科省概算要求についてオンラインで懇談 |